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あるものを活かす

私の茶道の師、そして師のお仲間の先生お二人が、わざわざ蒼風庵へ足を運んで下さいました。

以前から相談していたのですが、

「実際に現地へ行かないと図面だけ見ていても分からんからね。お茶が好きだから行くんや」

とおっしゃって下さいました。

ありがたいことです。

そして、玄関、廊下、部屋と見て回りながら主客の動線や茶室の約束事を教えて下さいました。

現在ある建具や水屋に改修しようと考えている押入れスペースも

「あら。これでいいじゃない。雰囲気悪くないしそのまま使いまっし。もったいない。」

ということで、少し手を入れるだけであるものを活かしていくことにしました。

使いながら使い勝手の悪いところは少しずつ手を加えていく、建物を育てていくのもまた楽しみです。