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天神堂というのは、学問の神様といわれる“菅原道真公“(845年~903年)天神さまを祀ったミニチュアのお堂です
天神信仰の篤い加賀藩前田家が治めた石川・富山・福井で昭和中頃まで多く飾られていました
この地域では、長男が生まれると、子どもの健やかな成長と学問の向上を願って母親の実家から天神堂を贈り、お正月に飾る風習があったそうです
道真公の誕生日(承和12年6月25日)と命日(延喜3年2月25日)がどちらも25日であることから、12月25日に飾り(お迎えし)、1月25日に片付けた(お帰りいただいた)ということです
この天神堂は、金沢市大野の旧家から譲り受けました
蒼風庵で三味線体験の講師をしてくれている金沢千扇会の会主、千本民枝さんのお爺様(明治44年・1911年生まれ)のものだということです
いくつか失われた部材がありますが、大切に残されていたことがわかります